美容と健康

すっぽんは高級食材なの?

すっぽんと言えば「高級食材」「そう簡単に手が出ない」のイメージを抱く方も少なくありません。
事実既にすっぽんは高級食材として周知された感は否定出来ないでしょう。
高級食材のカテゴリ内に捉える理由を考える時、やはり真っ先に思い当たるのが「その稀少性」である事は間違いないでしょう。

生育に長い時間を要する動物であり、養殖のすっぽんが孵化してから商品として市場に流通するまでには相当数の年月を要します。
更にすっぽんの性質として、非常に臆病かつ神経質な一面と獰猛で攻撃的な一面が共存している点も影響しています。
シルエットは亀に似ていますが、その皮膚も脆く甲羅の強度も亀程強くはありません。

飼育環境が適正に整っていない環境で飼育すると、成長途中ですっぽん同志の噛み合いから命を落としてしまうケースも多々見られるのです。
すっぽんの養殖は今日全国各地で行われており、それぞれの施設がより確実に生育させるべく環境整備に努力を惜しんでいません。
当然長い年月の飼育と設備投資には費用と労力が不可欠です。

常に綺麗な水を与え、繊細な性格を考慮して身体を隠す事が可能な砂場などの環境を整え、気温調節にも細心の注意を払わねばならないのです。
更により良質なすっぽんを商品として育て上げるには、厳選した餌を与える事も不可欠です。
すっぽん1匹が私達の口に入るまでには、間違いなく私達の予想を遥かに超える養殖業者の方々の努力と、何より先行投資が存在しています。

だからこそそれなりの高額で取引されるのも当然なのです。
ちなみに雑学知識としてご紹介しておくと、養殖が始まったのは明治時代からという記録が残っています。
それ以前は野生のものを捕まえて食していたらしく、江戸時代には既に民衆の食卓にも並んでいたとされています。

養殖という経費をカットし、自然界から捕まえて来てそれぞれの家の台所で捌いていた時代、未だ高額食材では無かったのでしょう。
そうして考えると、何だか江戸時代の人達が羨ましく思えて来てしまいます。

もう1つのマメ知識として、現在日本で唯一「すっぽんのみに特化した専門店」は大分県で営業しており、宿泊施設も併設されています。
大正時代創業の歴史を誇っているとの事で、既に養殖が定着したすっぽんはこの時代には既に高級食材だった事が伺い知れます。
どうやら高級食材へとその立ち位置を変えたのは、養殖なる技法が当方した明治時代だと判断して間違い無さそうです。

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