美容と健康

月とすっぽんってどういう意味?

ここではすっぽんを食材という視点からではなく、国語という観点から捉えたお話にお付き合いいただければと思います。
皆さんは当然「月とすっぽん」なる言い回しを耳にされた記憶をお持ちでしょう。
時にサラリと当たり前のように用いる言葉ですが、その語源や本来意味する事、正確にご存知でしたか?

この「月とすっぽん」なる表現が世に登場したのは、時代的には江戸時代頃というのが有力説です。
意味は当然ご存知の通り、全く比較にならない程異なる2つの存在を比喩しています。
国語的に分けると「慣用句」の分類に属します。

この意味を更に掘り下げ解説しますと、2つの別々のモノ(物体であったり人間であったり)には共通点も見られる半面、全く比較出来ない程優劣が異なっている点も存在している事を指しています。
例えば双子の兄弟の1人が成績優秀運動神経抜群で明朗快活なのに対し、もう1人は勉強も運動も苦手で性格的にもあまり褒めらはしない、といったシチュエーションが該当します。
黙って2人並んで立っていれば外見的にはそっくりですが、中身は全く異なっているこうした場合、「同じ両親なのに子供は月とすっぽん」といった表現で揶揄されたりします。

既にお気づきの通り、満月を甲羅を上から見た形に重ね合わせて捉えるところから発生した慣用句でしょう。
但しこれらに優劣をつけるとすれば、当事者の価値感次第でどちらに軍配が挙がるのかは微妙かも知れません。
食通であれば、「月は美味しくも無ければ健康にも関係無い!」と一刀両断でしょうし、俳句や短歌を嗜む趣味の方であれば、当然違った優劣の判断となるでしょう。

また「朱盆」という朱塗りの丸井お盆と満月を比較したとの説も興味深く、同じ円形でも月と盆では全く違う存在である点から「月と朱盆」が最初の言い回しだった、との説も見逃せません。
この「朱盆(しゅぼん)」が「すっぽん」に変化したとすれば、当時未だ民衆に読み書きが十分行き渡っておらず、ましてメールも無かった時代ならではの興味深い「伝言ゲームの妙」だと言えるでしょう。
余談ですがすっぽん鍋愛好者に言わせると、月とすっぽんならぬ「すっぽん鍋に小さな月」なる食し方も人気だそうで、月が卵の黄身を指している事はお察しの通りです。

この場面では月とすっぽんに優劣は見当たりませんね。
この他「すっぽん」を含む諺や慣用句に興味を持たれたのであれば、これを機会にご自身で色々調べてみてはいかがでしょうか?
独自の角度から知る上で、楽しく知識力アップが叶うかも知れません。

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